04.02.2012 [都市]
立春の土曜日。南三陸町の志津川にいる。
初めて志津川に来たのは昨年の五月1日。翌日石巻に近いホテルのテレビで、南三陸のホテル観洋が、
喫茶店のみ仮営業を始めた、すこしづつでも動き出したいとの従業員の暑い思いで営業を始めだしたと報じられていた。翌月また志津川にいった。インターネットではホテルはまだ営業していないとのこと、野宿覚悟でいってみると、工事関係の方々が通常サービスではないということを了承の上で宿泊できるようになっていた。僕が泊まったのは窓のない独り部屋、おそらく添乗員さん用かなにかの部屋だったのだろう。それでも泊まれるだけありがたい。そして多くの部屋は避難所として、被災者の方々が利用していた。
今や通常の利用に戻ったのである。
もうロビーに勉強をしたり漫画を読んでいる子供たちはいない。
ひと風呂浴びた宿泊客は朝日を見ながら朝食を待っている。
漁港は少しづつだが施設が建ち始めている。
とは言っても多くの海沿いの地区はまったくかわっていない、
がれきがなくなった分寂しくも思われる。
がれきはある意味記憶のレコーダー。
雪でほんの少し化粧された、
節分の日の志津川。
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