08.11.2011 [写真]
青。蒼。碧。Blue。
八月のお盆前、福島県の矢吹町に行った。
大正ロマン館はそこにあった。
街の商工会が立てた看板には、ここは産婦人科医師屋形貞氏が大正9年に竣工し、昭和40年代まで開業していたこと。街に活力を与える為、明るい話題を提供する為、平成7年にライトアップ作戦を初めて春夏はスカイブルー、秋冬はセピア色の照明を点灯する旨。それを始めたきっかけの一つとしてその年起きた阪神淡路大震災や直接明記はしていないがおそらくオーム事件等、沈みがちな時代だからこそこの企画を始めたと書いてある。
そしてそこの中に入らさせていただける機会を持った。
青い空間。
秋冬のライトアップのせいではない。
母屋から入れてもらったそこは青い空間が広がっていた。
イヴ・クラインのような、あお。
これは作品でもなく、ブルーシート越しに漏れる光。
震災で壊れたエントランスは、応急処置のブルーシートで覆われていた。
そういえば、この街で、いくつもあおを見かけた。
あれから三ヶ月。街はどうなっているだろう。
何度も三陸の帰りに通過はしているのだが、なかなか訪れる機会を逃している。
向いの大木代吉本店の酒を買いつつぜひまた立ち寄りたい。
あの日の朝、町外れの宿泊施設で見た景色、
あのあおだけはずっとこれからもあおくあり続けてほしい。
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2011-11-08 18:33
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