SSブログ

21.11.2011 [写真]





昨日の日曜日、即興楽団UDje( )の仲間の青柳ひづるさんの音と踊りのコンサートが行われた。

成城の清楚な住宅地のはずれにその会場はあった、外見には何のことない住宅、しかし中に入るとそこは7mの天高のホールとなっていた。。。。。

ひづるちゃんのダンスとピアニストの重松壮一郎さんの即興で奏でる音楽。

ゆったりとした昼下がりの時間帯にそれは始まった。






_MG_3109.jpg







タイトルは「希望の萌芽」









_MG_3128.jpg










「東日本大震災以後のこの世界でそれぞれ感じていることを重ね合わせます、」とはパンフレットよりの一文。






_MG_3136.jpg







ファインダー越しに彼女の舞を見、周りからは重松さんの音、時に僕が目にした被災地の風景が頭によぎることがある。被災地を撮り続け、ある都市の始まりとして、淡々と記録して行くというのが僕の被災地との接触の仕方なのだが、ときに車で移動していて、ちらりと見た何かに関して、とても切なくなることがある。その感覚がよみがえる時があった。


なおも彼女は舞い続ける。




_MG_3161.jpg


_MG_3168.jpg


_MG_3172.jpg


_MG_3178.jpg



やはり被災地に赴いているお二人、







_MG_3182.jpg








_MG_3197.jpg









「暗闇のなかの大地にも、芽が出て、希望の花が咲く。いま感じているすべてを力強く表現し、祈り、捧げます。」と語るお二人。






_MG_3234.jpg





確かに発芽した。


_MG_3252.jpg




その芽を大切に育てるのは各自にゆだねられている。





花咲くその時まで。














_MG_3256.jpg



















15.11.2011 [写真]

 




もう何年も前、まだカバン持ちの頃、夕刻の撮影が終わり宿泊のため京都に行った。そこはビジネスホテルではなく、京の町屋。我々以外に宿泊客はいない、詳しい状況は覚えていないのだが、同行したデザイン事務所の番頭さんが京都通で予約してくれた宿だった。宿にはおばちゃんが二人、普通に生活している感じ、荷物を置いて街に出て一杯呑む。ほろ酔い気分で宿に戻るとおばちゃん二人は居間でテレビを見ていた。落語をやっている、確か桂枝雀師匠だったと思う。僕は大の落語好き、枝雀さんも大好きだ、普通ならば一緒にテレビ鑑賞にのめり込み、一席じっくりと聞きたいところ、そうもできず、ただ京都という地で、上方の噺が夜中に流れている風情に感慨の気を持ちつつその場を立ち去った。遠巻きに感じた上方の風情。時はゆっくりと流れていた。
 これまた昔、当時バイクに夢中だった僕は中津川林道を越えて川上村までツーリング、そこから塩山まで、また林道越え、塩山にほど近くなってきたあたりに友人がセルフビルドで山小屋を作っているというので立ち寄る。そろそろ夕刻も近づいたとき山小屋作りにいそしむ友人たちのベースへ着く。トランジスタラジオからは小さな音でロットスチュワートの曲が流れていた。聞き入るでもなく流れるその音は山の中に響きやがて訪れるオレンジ色の空を出迎えていた。






R0012106.jpg






 音楽でも、落語でも、本当に聞きたい時、まさにこれというものにどっぷりと浸かっていると周りのものは見えなくなり、深くその世界へとのめり込む。でもそれらの音なり、思いなりと、適当な距離を持って接した時、また違う感覚が訪れてくる。運転中にわずかに認識し通り過ぎたた景色、通りすがりに目にした絵画、遠くでわずかに聞こえてくる祭り囃子、適当に距離を置いた感覚。これはこれでまた心地よい。






_MG_1353.jpg








 街歩きをして都市を撮る。僕のとても好きとしている撮影行為、「都市歩き」。都市を見つめているときある意味少し距離を置いて眺めている。が、撮影という意味ではその中にどっぷりと浸かっている。そして、僕が撮ったいじょうその距離を遠くに持って行くことは難しい。そんな写真を何枚も並べて行う写真展。その会場に何日かいると、いつの間にか一枚一枚の写真に対する感情が薄れて行くことがある。空間にあるのはただ四角い景色が羅列しているだけ、一枚が放つ感情は感じず空間があるのみ。光沢のある写真に反射して時折見えてくる外の景色、思いもよらない光景をちらりと感じながら過ごす時間。自分の撮った写真と最も距離が離れている、そんな時がある。






_R8C5284.jpg








_MG_0056.jpg








 あるモノやコトから少し距離を置いた時の心地よさもまたよいものだ。さてさて、僕は
いつ、自分というところから距離を離して自分を感じられるようになるのだろうか、まだまだ修行は続く。。。









2010-0116-03-nijyuku.jpg



















08.11.2011 [写真]











青。蒼。碧。Blue。











八月のお盆前、福島県の矢吹町に行った。



大正ロマン館はそこにあった。

街の商工会が立てた看板には、ここは産婦人科医師屋形貞氏が大正9年に竣工し、昭和40年代まで開業していたこと。街に活力を与える為、明るい話題を提供する為、平成7年にライトアップ作戦を初めて春夏はスカイブルー、秋冬はセピア色の照明を点灯する旨。それを始めたきっかけの一つとしてその年起きた阪神淡路大震災や直接明記はしていないがおそらくオーム事件等、沈みがちな時代だからこそこの企画を始めたと書いてある。

そしてそこの中に入らさせていただける機会を持った。









青い空間。





_R8C3900.jpg




秋冬のライトアップのせいではない。

母屋から入れてもらったそこは青い空間が広がっていた。



_R8C3903.jpg







_R8C3901.jpg








_R8C3838.jpg







_R8C3898.jpg






イヴ・クラインのような、あお。

これは作品でもなく、ブルーシート越しに漏れる光。



_R8C3920.jpg



震災で壊れたエントランスは、応急処置のブルーシートで覆われていた。









_R8C3832.jpg






そういえば、この街で、いくつもあおを見かけた。





_R8C3764.jpg





_R8C3635.jpg





_R8C3697.jpg







_R8C3686.jpg





_R8C3928.jpg







あれから三ヶ月。街はどうなっているだろう。
何度も三陸の帰りに通過はしているのだが、なかなか訪れる機会を逃している。

向いの大木代吉本店の酒を買いつつぜひまた立ち寄りたい。




あの日の朝、町外れの宿泊施設で見た景色、


DSCF1498.jpg



あのあおだけはずっとこれからもあおくあり続けてほしい。














07.11.2011 [音楽]

なかなか更新できないでいた9月10月。
そのほとんどは撮影に追われていたのだが、ほら、遊びもね。。。

という訳で我らが「即興楽団UDje( )」の活動報告など、、、、



OFFRE_097.jpg

9/11八王子で行われた祭り「みんなちがってみんないい」まだまだ夏全開の日差しの元のライブでした。






9/4 にしすがも創造舎の夏祭り 「畑@校庭まるごと体感デー」に出演、
  午前は屋内、午後は野外と2ステージ出演しました。

http://www.youtube.com/user/jahtosh?feature=mhee#p/a/u/0/M28_8yQEP_Q

にてダイジェストが見られます。




青年学級.jpg


10/29 千葉県立盲学校文化祭にて、青年学級のみんなと作ったバンド、「青年学級UDje( )レインボー」の演奏。




と、なんだかんだ楽しんでおりました。。。。。。





そして、今月

11/23(水•祝) には、関西遠征。

「ポジティブ生活文化交流祭」
東北⇔関西 障害者支援 ずっ~と続けていく被災障害者継続支援
ゆめ風基金プロジェクト
vol.1~東北⇔関西これからどうしましょうか?~


に出場いたします。

ウェブサイト
http://tohoku-kansai.seesaa.net/

日時:11/23(水•祝)
お祭り時間、11時から~18時
場所:大阪市北区扇町 扇町公園

ウジャは13:15あたりからチンドンパレードで会場を練り歩きます。
(もう少しはやくなるかも。会場の様子をみて)
うじゃうじゃちんどんしながらステージに向かい、13:30~14時の
30分、ステージにてパフォーマンスします。


関西方面の方、たまたま用事で大阪にいる方、とにかく行ってみようと言う方、、、ぜひとものぞいてください。





2011-11-02



11月になってしまった。まちがいなく秋である。
前回のブログを書いたのが8月。ずいぶんとさぼったものだ。
みなさんごめんなさい。

夏も盛りの頃から、今日に至るまで
いろいろなコトが起こり、いろいろなヒトと会い、いろいろな景色を見てきた。



10月のこと。
「みんなつながろう!」というボランティアイベントに参加した。


_R8C7562.jpg




プロジェクトを考えた乃村工藝社のデザイナーとは仕事仲間。即、参加の返事、当初は夏休みに、コンテナにいろいろな企業の方々がそれぞれ得意分野の思考をこらして、コンテナを使い、それぞれを美大生がサポートしたり、デザインしたり、ワークショップを行ったりしながら三陸を巡業するというものだった。いろいろな事情で10月開催となり、毎週土日。南三陸町。陸前高田。気仙沼。大船渡。釜石。と回る事になった。



_R8C7547.jpg

僕は仕事の関係で初回の南三陸町と









_R8C0633.jpg

大船渡に参加させてもらった。







会場ではポケモンのご一行のステージ、

_R8C7686.jpg




第一興商さんの自転車発電機や蓄電池システムを使ったコーナー、

_R8C7574.jpg


DENSOさんのカラオケコンテナ、

_R8C7734.jpg



乃村工藝社のカフェ

_R8C7762.jpg


などが集った。。。。。











_R8C7779.jpg







僕はというと、当初はワークショップをしようかとかいろいろ話はあったのだが、すべての参加ができなかったこともあり、来ていただいた方の写真を撮り、乃村のスマイルカフェのコンテナに貼って行った。もちろん希望される方にはプリントを差し上げる、言ってみれば写真屋さんだ。学生ボランティアの方々にも手伝ってもらい、コンテナをみんなの笑顔で埋めだした。




今まで被災地に行って撮っていた写真は、新しく始まる都市の記録。
その際とても考えるようになったのは、誰に向けて撮ってるのか、いつに向けて撮っているのかということだった。記録はかなり先の時代に向けて残しておくべきだと思うようになっていた。


ここでの撮影はとても簡単、そこにいるヒトの為に今撮って渡す。

実際にはいろいろと大変な経験をしただろう皆さんも、一時だけかもしれないがたくさんの笑顔を見せてくれた。大切な写真は流されてしまったという方が多くいらした。特にお年寄りは携帯やデジカメでさらさらと写真を撮れる方が少ないからだろう、多くの方が写真屋に集まってくれた。






そんな三陸の皆さんありがとうございました。。。。。。。



これからもずっと通い続けます。。。。。。。






とても素敵な笑顔がいっぱいでした。。。。。





_R8C0537.jpg









_R8C7617.jpg










_R8C7593.jpg









_R8C7603.jpg









_R8C0555.jpg









_R8C7630.jpg









_R8C7642.jpg









_R8C7673.jpg









_R8C0540.jpg









_R8C7699.jpg









_R8C7713.jpg









_R8C7718.jpg









_R8C7743.jpg









_R8C7744.jpg









_R8C7903.jpg









_R8C7918.jpg









_R8C7933.jpg









_R8C7935.jpg









_R8C7961.jpg













ありがとう。














この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。